蒼穹の下、深淵にたたずむ3,776.12メートルの富士の頂。
永遠と刹那、静寂と喧騒の間で無限の光景を纏う。
纏うは数多の表情と艶。
澄んだ空に青く輝き、赤く燃える薄明、純白の冷たい静寂、漆黒を貫く一閃の光芒。
それらは永遠の物語か、一瞬の詩か。
富士を前に問い続ける。
富士は言葉ではなく、その存在そのもので語りかけてくる。
ただそれを受け止め、自らの内なる世界を彷徨う。
それは一つの冒険。未知との対話、自己との再会でもある。
答えの断片をつかむかのように、言葉にできない情景、
説明できない引力、触れることの出来ない抽象的な美しさ、
その感情の全てを光と影の瞬間にとじこめていく。
それぞれの瞬間が、永遠の中で結びつくように。
我々を見つめ続ける巨大な生命、富士。
古の時代から未来へと、絶え間なく時を超えて語りかける。
その存在は、高さの数値以上の意味を持つ。
3,776.12それはただの高さではなく、
生命、時間、歴史、そして物質と精神の交差点を示す象徴である。
あなたの心の中に、新しい富士の風景が刻まれることを願って。